つまり、菅政権は終わり……ということです。
任期満了。
というか、本当は続けたかったと思いますよ。志半ばで敗退……という感じでしょうか。
いや、人柱になったというか、人身御供になったというか。
あわや分裂か?と思われた自民党の危機を、自分が退くことで救った形です。
「コロナとの闘いに集中したい」というのも間違いなく本音でしょうね。
コロナはこの一ヵ月が山場。大事な時です。そんなタイミングで選挙戦で体力を削ぎたくなかった。政治家として、誠意ある判断だと思われます。
でも、なにか、残念だな……。
菅さんは口下手でアピール下手なのですけれど、こつこつと仕事はしていたという印象。
みんなが「無理無理」と笑った、ワクチン1日100万人も軽くクリアし、世界もびっくりの猛烈スピードでワクチン接種も進んでいます。
オリンピックも成功させたし、たぶんパラリンピックも無事に終わるでしょう。
外交も頑張っている。
雄弁でアピール上手な人のほうが私は危険だと思っています(そういう人は独裁者になりがち)。
でも、コロナ禍のような有事には、独裁者キャラのほうがいいのかもしれません。
口下手のおかげで失言の心配もなく、ご自身のスキャンダルもなかった菅さんのようなタイプは、平時では評価されたかも。
平時だったら、長期政権だったかもしれませんね。
異例の早さでデジタル庁が立ち上がりましたが、管さんの最後の意地だったのかもしれません。
でも。
菅さんはやはり、参謀のほうが輝く。
主役キャラではなく、脇役キャラ。
首相は退いても、バイプレイヤーとしてのご活躍をお祈りしますm(_ _)m
追記。
小泉進次郎さんの涙にはやられましたね。
あれは、演技でも演出でもなく本物の涙でしょう。
(あざといという人もいるかもしれませんが)
あの涙で、世間の反応も変わったと思われます。
そう、日本人特有の「判官贔屓」。
野党のみなさんの意地悪なご意見も、「判官贔屓」に一役買った気がいたします。
せっかくのチャンスなのに、野党は自ら悪役になっちゃったな……。
なんで、野党のみなさん毎回こうなんでしょう?
攻撃だけしてればいいと? それは、日本人の心理にはあいません。
やはり、日本人の心は「浪花節」「人情」、そして「演歌」なんです。
私が野党ならば、涙をためながら菅さんに労りの言葉をまず送り、それから選挙に向けての闘志を控えめに主張します。絶対、相手を攻めたりはしません。
敵が弱っているときに塩を塗り込むような姿勢、日本人は本能的に受け付けないんです。
そいう点では、野党もアピール下手なんだよね……。
チャンスが到来しても、毎回毎回、自ら潰してしまう。
日本人の心理をよくよく理解している自民党のほうが、こういうときは一枚も二枚も上手。
たぶん、今回の政権交代はないでしょうね。
追記2。
例の、やんごとなきお姫様の結婚問題も管さんの心を折ったひとつかもしれません。
このクソ忙しい有事のときに、なんだってこんな面倒を起こすんだ!と。
M、K問題は、本当に根深い。
天照大神もお怒りのことでしょう。だから、ニューヨークで大洪水が?