真梨幸子mariyukiko’s blog

【公式】真梨幸子(&マリモナミ)の最新情報

どうする?築山事件(追記あり)

どうする家康」、BSでフライング視聴。

正室築山殿をどう描くのか興味があり、見ているのですが。

 

築山殿(瀬名)は、従来は「悪女」キャラ。ですが、今回は、「慈愛」キャラ。

なるほどな……とも思うのですが、ちょっと創作が強すぎるかな?とも。現代の価値観を取り入れすぎというか。

仁義なき鎌倉時代を見事に作り上げた「鎌倉殿の13人」も創作部分はもちろんありましたが、ファンタジー的な要素は一切なく、むしろ、本来善人とされていたキャラまでサイコパスとして描くという、無双ぶり。その余韻がいまだにあり、「どうする家康」の甘いファンタジーがどうにも、居心地悪いのです。

そもそも、史実では嫁姑問題で終始対立していた於大の方築山殿を(徳姫と築山殿も)、あんな形で仲良しこよしさせるのは、ドロドロマスターの私としては、どうにもお尻がむずむずする。

女性を美化しすぎじゃないですか?と。

美化しすぎも、ある意味、女性蔑視なんじゃないですか?と、ちょっと、厳し目な見方もしてしまいます。

今回の瀬名のファンタジーな夢はごもっともですが、なんだろう、どうにもモヤモヤする。

っていうか、いつ、そんな壮大な新自由主義を構想したの? 世界的に見てもまだ誰もそんなことを思っていない時代よ?誰の影響で?そこんところをちゃんと描写してくれないと、あまりに唐突すぎて、感情移入できないのです。仮に、キリシタンに洗脳されて……とかだったらまだ納得するのですが。もっとヤバいのが、家康。瀬名の荒唐無稽な構想に、秒で納得してしまった点。しかも、それを実行してまうというお花畑脳。洗脳されやすい性質なのかしら。それとも、ただのバカなのかしら。

というか、主人公の家康が、もうとっくに三十代なのにいまだに頼りなくふらふらとよわっちいところが不安でたまらない。見た目も若いまま。いい加減、立ち位置を決めて欲しいし、大人になってほしい。

北条義時は、この歳には髭も生やして、ダークサイドにも落ちて修羅の道を突き進んでおりましたよ。

あと。今回の大河は、ジェンダーとかLGBTとかぶっ込みすぎ。毎回、ジェンダーLGBTをぶっ込まなくてはいけない縛りでもあるんだろうか? いずれにしても興醒めなので、ほどほどにしていただきたい。

 

じゃ、私だったらどうする?

そうですね……。あくまで史実にのっとり、家康の意思で、自ら正室と息子を成敗するという方向にしますね。

(信長に成敗を強要されたという説が有名ですが、実際には、暴走する妻と長男を持て余した家康が、信長に妻子の処分を願い出ています。信長は、家康の好きにせいと返事。で、家康は二人を成敗するのですが。この時点で、築山殿との関係は冷めていて、於愛の方が産んだ三男(のちの秀忠)に家督を譲る決心を固めている。事実、三男誕生が、築山殿との関係を最悪なものにした)

於愛の方(愛人)との間に生まれた男子を嫡子とするために、正室(妻)と長男を亡き者にするという、ドロドロに煮詰めた内容にします。

 

っていうか、「どうする家康」、この調子で、江戸幕府までたどり着けるの?

もう折り返し地点なのに(滝田栄版「徳川家康」では、折り返しでは、本能寺の変とか伊賀越とか、そこまで進んでいた記憶)。

こうなると、関ヶ原すら、怪しい。

私は、ナレーションは春日局だと思って見ているので、最終回は、世継ぎの竹千代(家光)に乳母のお福(春日局)が、家康の偉大さを語って聞かせる……と予想しています。もしかして、その最終回で、関ヶ原から江戸幕府まで、一気に語るんだろうか?

 

 

 

 

さてさて、話はころっと変わり。

夏用の猫ベッドが完成しました。

いつも通り、マリメッコの古着でリメイク。

 

早速、モナミちゃんがお出まし。

 

 

\ 悪くないわね /

 

\ 次は、あたくしのベッドもお願い /

 

追記。

来週、史実通りなら、築山殿(瀬名)と長男は処刑されるはずなんだけど、今回の大河は「創作」が強いので、ただでは死なない可能性大。

今、私が一番恐れているのは、瀬名は死んだことにしにて、家康の側室兼ブレーンでもあった「阿茶の局」として、再登場するんではないかと。

もし、これをやったら、マジで、今回の大河は史上最悪のレッテルを貼られると思います。

映画や単発ドラマや漫画ではありだとしても、大河では絶対やっちゃだめ。

取り越し苦労であることを祈ります。

(でも、一人二役の可能性は大きいわね。「瀬名にそっくりじゃ」と言って、家康が即、側室にする展開。それも、安易すぎるしスイーツすぎて、なんか嫌)

 

追記2。

どうする家康」の不幸は、前作が「鎌倉殿の13人」という点も大きいかも。

同じ戦乱の世を扱いながら、あまりにスタンスが異なる。

それ以上に、「鎌倉殿の13人」が、傑作すぎるというのもある。

さらにいえば、「真田丸」も傑作すぎて、「どうする家康」を見ていると、どうしても比べてしまうのです。

 

もっといえば。

主人公が、折り返し地点にきてもまったく成長してない点。いい歳して、なんの大志も抱いてない点。

そして、魅力がない点。

家康って、こんなに魅力がない人でしたっけ?

少なくとも、滝田栄の「徳川家康」は、わくわくしたんだけどな。

こんなに魅力がなくて、徳川家臣団がどうしてあそこまでついてきたのかが、謎。

武田勝頼のほうがよほど、一本筋が通っていてカリスマ性あります。

今から、キャラを交換しては?……と、ちょっと意地悪を言ってしまいたくなります。

これから先も、メソメソと「いやじゃいやじゃー」と繰り返す家康は見たくないです。

せめて、髭でも生やして、見た目だけでも成長してほしい!

孫もできたんだから!