小石川植物園にはじめて行ったとき、
「精子」という文字がデカデカと掲げられていたのを見たときは、心底驚きました。
そして、思わずきょろきょろと周囲を見まわしてしまいした。
「なぜ、こんなところに、こんな単語が……。いたずらか?」と思いよくよく見てみると、
そして、2度びっくり。
雄しべじゃなくて、精子?!
たぶん、理科で習ったのかもしれませんが、なにしろ理系は大の苦手でしたので聞き逃していたのかもしれません。
いずれにしても、「イチョウ」にも「精子」があるなんて初耳でした。
さて、イチョウの精子を発見したのは、平瀬作五郎という人です。
元々は油絵を学んでいたのですが、東大植物学教室の画工となります。
そうなんです。
本日の「らんまん」で、教授からねちねちと嫌味を飛ばされて落ち込んでいた画工こそが、後に、世界的発見をするのです。
画工をしているうちに植物学に興味を持ち、独自に研究を続けた結果の世界的大発見でした。
牧野富太郎と同じく、東大出身ではない在野の植物学者です。
ちなみに、画工さんとタッグを組んだ波多野氏のモデルとなった方は、のちにソテツの精子を発見します。
お二人とも、みごとに世界的大偉業を成し遂げました。
さて、「らんまん」。
絶好調ですね。
SNSでも、「#反省会」はほとんどみあたりません。
概ね、視聴者の期待に応えている展開だということでしょう。
とくにかく、ストレスにならない。
主人公が妙なことを言ったり行ったりしても、周囲の人がそれを咎めたり注意したりします。そう、視聴者の代弁者がちゃんといるのです。
そのおかげでストレスをためることなく、金銭感覚がないくせに猪突猛進する主人公を見守ることができます。
また、悪役にも悪役なりの弱さや正義があることをそれとなく描いているところも高評価です。
みんながみんな善い人なドラマもアレですが、あからさまな悪役もまたストレスになりますからね。悪役というか、恋のライバル「ヤバ藤」は、自身の奥さんによってみごとに退治されましたので、これも痛快でした。
なんだかんだで、「らんまん」もあと2ヶ月ちょっと。
これから先、子沢山の大家族となる万太郎一家。
どうやって金策に走るのか、ますます目が離せません。