日本のワクチン接種、この冬には「日本の接種が完了するのは数百年かかる」と揶揄されていましたが、猛烈なスピードで進み、現在、接種回数はドイツ、イギリスを抜き、世界第五位に上昇。
でも、ワクチンによる副反応も心配されています。
コロナワクチンに限らず、他のワクチン(もっといえばすべての薬)には副反応があり、不幸にも命を落としてしまう方も存在します。
でも、ワクチンを打たなければ、コロナで命を落とす可能性もあります。
とはいえ、ワクチンもコロナも、命を落とさない人のほうが圧倒的多数派。
まさに、ロシアンルーレット。
人類を含む生命は、死という沼の上に張った細い綱の上を、
よろよろと綱渡りしているだけなのかもしれません。
閑話
メダル噛みつき事件。
まだまだ尾を引いています。
私があんなことをされたら、金メダルとはいえ、捨てちゃうかもw
だって、穢れちゃったものは持っていたくない。
(触られるのも嫌なのに口の中に入れられるなんて……考えただけで鳥肌)
が、作家としては、加害者の気持ちも想像しておかなくてはいけません。
例の市長さんは、まったく悪気はなかった。
それが悪いことだとも知らなかった(法律的にいえば、「善意」から来た行為)。
むしろ、いいことをしたと思っていたのかもしれません。
メダルを出されたら、噛むのが礼儀だと。
訪問先でお茶を出されたら、喉がかわいてなくても一口すする……的な意味で。
だから、「本当は噛みたくない」と思いながらも、噛み付いた可能性もあります。
ではなぜ、市長はそんな強迫観念に囚われたのか。
私が記憶するところでは、日本でメダル噛みが話題になったのは、マラソンのQちゃんから。20年前ぐらいでしょうか(実際はもっと前から行われていたのかもしれません)。
その映像は繰り返し流れ、ワイドショーやバラエティー番組なんかでも、ゲストのメダリストからがメダルを受け取り、それを噛む……という流れが定着しました。特におじさん芸人やおじさんタレントが、おもしろがってこれをした。
潔癖症の私は、メダル噛みの映像を見るたびに、背筋が凍る思いでした。
私が仮になにかでメダルをとっても、絶対誰にも見せないでおこう……と。
時代は流れ、コロナ禍。
この一年半で、人類の衛生観念は著しく高まり、家族であろうと他者の唾液を嫌悪する傾向に。
そんな中、あの行為はないな……と。
これがコロナ禍以前でも、おっさんが若い女性の持ち物を噛むなんて。ずばりセクハラです。
しかも、噛んだ人は地位がある人ですから、パワハラでもあります。
それでも、コロナ禍以前だったら、なんだかんだと許されていたのではないでしょうか。
炎上しても1日ぐらい。
まさか、数日経っても、ツイッターのトレントワード上位にとどまるほどの大炎上するなんて。加害者も被害者も戸惑っていることでしょう。
そう。時代は、大きく転換したのです、この一年半で。
コロナ禍以前とコロナ禍後。
それは、戦前戦後以上の価値観の転換。
我々は、それに気がつかなくてはいけないのです。