もう、三十年ぐらい前の話でしょうか。
当時のワイドショーでは、元アイドルのSさんの合同結婚式のことでもちきりでした。
飯干晃一さんの娘さんのことも、かなり話題になりました。
どちらも、共通点は「統●教会」の信者。
この宗教団体にはいい噂はなく、後に大きな事件を起こすオウムよりもヤバい印象しかありませんでした。
壺を高値で売りつける霊感商法……とか、とんでもない献金を強要するとか、合同結婚といいながら日本女性を他国に売りつけるとか、勧誘のしかたがえげつないとか(私も、西新宿を歩いていて、何度か拉致されそうになりましたw)。*https://onl.sc/EbvY5Hdを参照
なのに、なんだかんだと勢力を伸ばして、いまだに健在。
あんなに、トラブルの多い団体もないのに。世界的にも「カルト教団」の代表格として危険視されているのに。
なんでかな……と。
まあ、つまり、政界との癒着が強いのが原因でありましょう。
S価より、その癒着は巧妙で幅広いと思われます。
というのも、この団体のキーワードは「反共産」。
「反共産」を謳い、保守系の政治家を取り込んでいます。
戦後の冷戦時代、「反共産」運動(レッドパージ)は、日本においても大きな課題で、しかも、北朝鮮のこともありますから、「反共産」を掲げる韓国由来のこの団体を、政治家たちも無視することはできなかった。
先ごろ、あんな形で殺害された安倍さんが、この団体と深い関係があるのは、とても複雑な背景があってのことでしょう。安倍さんのおじいさんである岸信介がこの団体と親密な関係にあったのも、「反共産」という点においてのみと考えます。
安倍さんも、岸信介も、あの、とんでもない教義*1と活動*2を支持していたわけではないと思われます。
北朝鮮の拉致問題もありますので、表面上、付き合いを絶つことはできなかった。
清濁併呑というやつです。
いずれにしても、これを機に、日本は宗教団体の整理と監視が必要だと思われます。
(せめて、宗教団体から税金をとれるようにして!)
「カルト天国」とまで言われ、新興宗教には寛容するぎる日本。
挙句、オウム事件と大きな事件まで起こしてしまった。
そして、今回。
この事件が起きたとき、各政治家は口を揃えて
「民主主義の冒涜」「民主主義への挑戦」
と言っていましたが、違うと思うます。
この事件は、
「カルト宗教団体への復讐」
なんです。
戦後、日本がずっと放置してきた「カルト宗教」、そのツケをあんな形で払うことになったのです。
*1
・教義の一つとして、文教祖の恨(ハン)を晴らすのは「日本を韓国の植民地にすること」「天皇を自分(文教祖)にひれ伏させること」(ウィキペディアより)
・文鮮明は教義の一つとして、「日本の天皇と韓国の王とが交差結婚をしなければならない。」「日本の皇室と(文教祖の)孫たちが結婚する時が来て、すべての国の王権の代表者たちと結婚する時代に入る。」「韓国が支配された立場とは逆に日本を支配するところまでいかなければなりません。」と説いた(ウィキペディアより)
・教義として、エバ国家日本はアダム国家韓国に貢ぐことを義務づけられている(ウィキペディアより)
*2
韓国では献金などのノルマなどは厳しくないが、日本国内での統一教会の信仰者はまず始めに全財産の額の把握を教会にされる。その後「地獄に行く、天国にいけない」と教えられ、莫大な献金を促される。全財産を捧げる事を教義としており、破産しても借金する方法を教える事で貢がせ続ける(ウィキペディアより)
※身の危険があるため、一部伏字にしてあります。