真梨幸子mariyukiko’s blog

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尼崎事件

寝ようと思ったのに、NHKスペシャル未解決事件ファイル03」の再放送、見てしまいました。

尼崎事件、こうやって改めて見ると、北九州の事件とはちょっと違うな……と。事件の概要だけを見ると、北九州の事件とそっくりなんですが。

ある家族のスキを狙ってまるごとのっとり、家族を洗脳し分断し、家族どうしで殺し合いをさせる……という構図は、確かに似ています。

でも、主犯の動機がまったく対照的だと思いました。

北九州の松永は、あきらかに「サイコパス」。家族の殺し合いをどこか楽しみながら傍観していました。

一方、尼崎の角田のほうは、強烈な「」を感じたんです。

他の家族を崩壊させて邪魔者は排除してまで、自分の理想の家族を作り上げるという、歪んだ情熱と愛。

 

以前、こんな記事を書きました。

mariyukiko.hatenablog.com

 

引用しますと。

 

愛情ホルモンとか幸せホルモンとか言われる「オキシトシン」、これが多い人は愛情深い人である一方、「嫉妬深く、好戦的」であることが分かりました。

特に「嫉妬」はかなり深く、他者の成功が許せなかったりします。

結果、SNSでバッシングしたり誹謗中傷したり。

誹謗中傷の内容だけ見ると、とんでもない人のように思えますが、実際に会ってみるととても愛情深い人だったりするんですよね。

ペットをとてつもなく可愛がっていたり、ボランティアに精を出していたり、子煩悩だったり。

この矛盾、いかにも人間的だな……と。

鬼子母神も、赤の他人の子供たちにはあんなにひどいことしているのに、自分の子供には愛情たっぷり。

愛情が深ければ深いほど、人は残酷にもなれます。

人類史上、たびたび起きたジェノサイド(大量虐殺)も、その根底には「愛」があります。同胞愛であったり、愛国心であったり、神へ愛であったり。

もしかしたら、愛の本質って、本来はとてつもなく自己中心的で排他的なものなのかもしれません。

 

つまり、角田は、「オキシトシン」が過剰分泌されている人なんではないかと。

そういえば、お気に入りの養子を溺愛していたとも聞きます。

たぶん、角田は頼りになる姐御タイプで、お気に入りの人にはとことん愛情を注ぐ。

それは洗脳というより、暑苦しいまでの「可愛がり」。なので、本当に角田を慕っていた人も多かったんではないかと。

しかし、自分に反抗する人には、残虐性が剥き出しになる。

まさに、ゴットファーザーの世界ですよ。

最近でいえば、「鎌倉殿の13人」の義時と時政を彷彿とさせますね。義時も時政も、非常に子煩悩で家族思いでしたが、その一方で、「家族のために」とか言いながら、次々ととんでもないことをやらかしています。

 

番組の中で、角田と留置場で一緒だった女性の証言が印象的でした。

「家族だと思っていた人が次々と裏切り、自分に不利になる証言をしはじめたことが、角田を絶望させたのではないか。だから、自殺したのではないか。家族の崩壊を見たくなかったのではないか」的な証言だったのですが、なるほど……と思ってしまいました。

それまで自殺した理由がはっきりしなかったのですが、腑に落ちました。

やはり、あの事件の影の主犯は、「オキシトシン」ですよ。

 

愛情が強すぎたり、面倒見がよすぎる人には、要注意ってことかもしれません。

 

いやいや、それにしても。

警察があまりにもポンコツすぎて。

あんなに、いろんな人から通報があったのに

民事不介入なんで」と、すべてスルーするなんて!

 

警察がちゃんと動いていたら、助かった命も多かったのでは?

 

警察、しっかりしてください!

お願いしますよ!