ちょっと気になりますね、この記事。
何が気になるって、その見出しですよ。
こんな短い見出しなのに、ツッコミ箇所が多数ある。そして、日本が「少子化」を突き進んでいる意味も。
というか、こんな男尊女卑的な見出しがいまだに許されるのですね。
この見出しからは、「良妻賢母」の要素は、「多産」であること……と読めます。
つまり、子供をたくさん産めば、良妻賢母になると。逆を言えば、子沢山でない母親は良妻賢母ではないと。
もっといえば、「男子」を生んではじめて、「良妻賢母」なのだと。
つまり、女性は、男子を生んではじめて「人間」と認められるという、前時代的な男尊女卑を高らかに宣言しているのです。
こんな考えの人々が、皇室の周囲にはまだまだ多いのでしょうね。
だから、雅子さまは苦しまれた。
雅子さまの苦しみは、日本の女性全ての苦しみでもあります。
表向きは「女性活躍」とか「男女平等」とかいいながら、その本音は「子供をたくさん産め、男子を産め」なんですからね。
子供を一人も産まなかった私なんか、(あえて禁止用語を使います)「非人」(人にあらず)だということです。
日本以上に少子化が進んでいる韓国も、日本以上に男尊女卑の文化に女性が苦しめられました。その結果、「子供なんか産むもんか」というサイレントな抵抗が生まれたのではないでしょうか。
私も、なぜ子供を作らなかったのか?と問われたら、
「子供に同じような思いはさせたくないかな……」という本音があったりします。
男尊女卑。
実は、女性が女性を卑しむことも多いのです。
処女を卒業した、彼氏ができた、結婚をした、子供ができた、息子を産んだ。
……などなど、そのつど、女性は気がつかないうちにマウントをとってきます。
そのマウントが、男尊女卑の礎にもなっているのです。
まずは、女性が変わらなくちゃいけないなぁと。
男尊女卑が染み付いたおっさんを変えることはできない。
(冒頭の記事を書いた八幡和郎というおっさんは、吐き気がするほど男尊女卑のご様子なので、ここまでくるともう変わることも変えることも無理でしょう。ご自分のなにが間違っているのかも気づかないまま、一生を終えるのでしょう。お気の毒な話です)