最近、懐かしいフレーズをよく耳にするようになりました。
当時、このCMを見た時、イヤーワーム現象が起きました。
ずっと、この「よーく考えよー」が耳の中で鳴り響いていたものです。
そうか。このCMからもう17年経つのか……。
さて。マリモさんがこの12月で8歳になります。
猫的には立派なシニアです。で、フードも少しずつ、シニア向けに移行中。
いろいろと調べて、「リン」が少ないフードがいいということで、何種類かをトライ中です。
それまで食べていたフードは、グルテンフリーの、たんぱく質がもりもりと入ったプレミアムフード。でも、そのフードを作っているメーカーにはシニア向けというのがなくて。全年齢、同じ成分なのです。
お高い分、良質なフードで、おかげで今まで病気らしい病気ひとつしたことなく健康に元気いっぱい生活していきたのですが、でもやっぱり、高齢になったら「リン」に気をつけたほうがいいという記事をよく眼にするので、このままそのフードを続けていいのか悩んでいました。
「っていうか、なんでリンがいけないの? リンって、必要な栄養素ね?」
そう、リンは生物には必要不可欠な栄養素です。
でも、糖質や塩分と同じで、摂りすぎたら弊害がでるんです。
骨や血管がボロボロになる、心臓病を招く、そして一番の弊害は「老化が進む、寿命が縮む」です。
最近の研究で、リンと寿命は関係していることがわかりました。
それまでは、個体のサイズに比例して寿命が決まっている(大きい動物ほど長生き)というのが定説でしたが、すると、ヒトが牛や象より長生きなのはなんで?となり、もしかしたら他に要因があるのでは?と研究していった結果、血液に含まれる「リン」の含有量と関係することがわかりました。
(NHKスペシャル「人体」より)
「リン」は主に、肉や大豆などのたんぱく質に含まれます。それをよく食べる動物ほど寿命が短いということになります(肉食動物が比較的寿命が短いのはそのせい?)。
でも、ヒトもたんぱく質をもりもり食べますよね。なのになぜ長生きできるのかというと、不要なリンを排出する腎臓の性能が他の動物より優れているからなんですって。
腎臓は塩分の調整もしますが、ヒトが他の動物と比較にならないほど塩分を摂取しても大丈夫なのは、やはり、腎臓の働きがあるからこそ。
海から陸へ、森から平原へと生活の地を拡大してきた生物。
生活の場を変えても、生物は「海と同じ環境」を維持する必要がありました。その維持を担ったのが腎臓というわけです。
好奇心旺盛なヒトは、いろんな場所に住みいろんなものを食べてきた。そのせいで、腎臓が進化しざるを得なかったのかもしれません。
一方、イエネコは人間と暮らすようになってから1万年とかその程度。腎臓を進化させるまでには至っていません。なので、ヒトと同じような食事をとると、とたんに腎臓がやられてしまうのかもしれません。
そんな肝腎要の腎臓。実は、その細胞は生まれた時点で完成しており、それを死ぬまで使用して、再生することない。(卵子と似たよう構造です)
なので、一度破壊された腎臓の細胞は、もう2度と、元には戻りません。壊れたままです。
破壊される原因はいろいろとあるのですが、その一番は「薬」だそうです。
そうなんです。薬こそが、腎臓の大敵。
造影剤や抗がん剤なとが腎不全の原因になることはよく知られていますが、実は、私たちがよく飲む市販の風邪薬とか鎮痛剤とか胃薬も、腎臓には大敵。腎臓を徐々に壊していきます。その他にも、薬といわれているもののほとんどんが、腎臓の負担になります。
この薬剤製腎障害というのが、今、人類をじわじわと脅かしているんだそうです。
それでなくても、リンを含む添加物(ハムなどの加工品やお菓子、調理済み弁当、即席ラーメン……などなどリンが添加されているものは数しれず)まみれで、ヒトの腎臓は崖っぷちに立たされています。その最後の打撃になるのが、薬というわけです。
なぜ、薬が腎臓に悪いのか。
薬というのは、必ず、毒という側面を持ちます。毒の側面が薬と言ってもいいかもしれません。
腎臓は、体内に薬(毒)が入ると、それを濾過しようと必死で働きます。で、細胞が過労状態になり、ついには破壊されてしまいます。
ちなみに、普通の食べ物も毒の側面がある。たんぱく質は特に毒素が多く(リンもそのひとつ)、だから、腎臓病と診断された人は、たんぱく質やリンの制限が必要なのです。腎臓の濾過機能が弱い状態でたんぱく質やリンを摂り続けたら、身体中が毒だらけになるからです。
薬といえば。
四年前に亡くなった、うちの母。
最初は、心臓が弱っているということで病院にいったんです。そしたら、このままでは余命は10年もない……的にことを言われ、医師の指示通りに治療に励むことにしました。
その2ヶ月後、今度は腸からの出血がはじまりました。(心臓の薬の副作用らしい)
出血を止めるための薬で、またまた心臓が……と、悪循環の沼にはまってしまい、最後は、腎臓をやられて、亡くなりました。
その間、一年。10年どころではありません。
薬も毎日、牛のように飲んでました。
思いましたね。ああ。薬で死んだなぁって。
母のようなケースは多いようです。まったく違う病気で治療をはじめたのに、腎臓障害で亡くなる人が世界的に。
で、最近では、薬をすべてやめてみる……という治療をする病院もでてきたのですが、母が入院していた病院は、残念ながらそういう考えではなかったようです。
で、猫の腎臓です。
猫の腎臓はデリケートで、ほとんどの猫が腎臓病が原因で亡くなります。
なぜ、猫にこれほどまでに腎臓病が多いのか。
いろんな仮説はありますが決定的な理由はまだ解明されておらず。
先ごろ、「猫は遺伝子的に、不要なものや老廃物を掃除し排出する(AIM)機能がきかずに尿の通り道がつまり、腎不全を起こしやい」ことが突き止められましたが、それがすべてではないようです。
腎臓の細胞は薬で破壊されると先ほど書きましたが、もしかしたら、ヒト以上に、猫の腎臓は薬に打撃を受けるのかもしれません。
薬とはちょっと違いますが、ワクチンも影響していると思われます。
ワクチン接種痕に悪性腫瘍(癌)ができることが多いと、前にブログにも書きましたが、腎臓にもなにかしらの影響を与えていそうです。
なので、ワクチンは頻繁に接種するのは避け、三年に一度が望ましい……というのが世界的なガイドラインなのですが、どういうわけか、日本では毎年接種させる病院が多い。
うちの猫姉妹の主治医は三年に一度派なので、その点は安心なのですが、毎年接種させる病院は、ちょっと疑ってかかったほうがいいように思います。
「なぜ、毎年接種しなくてはいけないんですか?」と、やんわり聞いてみるのもいいかも。
あと、猫の腎臓に悪い……といえば、花とか草とかの植物。
特にユリなどの球根系の花は、その花粉を飲み込んだだけでも急性腎不全になります。
観葉植物の中には猫の腎臓に悪いものも多く(ポトスなどの芋系)、間違ってかじっただけで、やはり急性腎不全になります。
言うまでもなく、ネギ系もそうですね。
急性腎不全に一度なると、そのときは治っても慢性化して、結局は腎不全で亡くなるケースが多いと聞きますので、今一度、身の回り植物には気をつけたいものです。
では、最後に。
よーく考えよー 腎臓は大事だよー♪