先日、ちょっと触れた、シニアV log動画
その大半はヤラセだと思われますが、もちろん、本物さんもいらっしゃいます。
本物だと思われるあるチャンネルを見て、ほっこりしていたのですが、
いきなり、CBD(カンナビジオール)の宣伝が入っていて、ぶっとびました。
案件とはいえ、ほっこりシニアチャンネルにまでCBDが宣伝されるなんてね……。
さて、最近、よく耳にする、CBD。
ざっくりと説明すると、大麻の成分のひとつ。
大麻とはいえ、大きな副作用や依存性はなく、安全な成分……ということに、今のところはなっています。リラックスや睡眠を導いたり、疼痛を緩和したり。とにかく健康にいい魔法の成分ということで、クッキーになったり、キャンディーになったり、お茶になったり、タバコになったり、大変なブームです。
ですが、私はまったく信じていません。
今までも、「健康にいい」「副作用は少ない」「魔法の成分」という謳い文句で、どれだけの魔薬が人類を蝕んできたか。
あの「覚醒剤」ですら、かつては「エナジードリンク」な扱いでした。
ヒロポンという名称で、多くの人が愛用してきたわけです。
そして、大量の中毒患者と死者を出してしまいました。
最近では、アメリカで大問題になっている、「オピオイド危機」。
「フィラデルフィアのゾンビ」という衝撃的な動画が世界を震撼とさせました。
オピオイド系の薬は、麻酔や強力な鎮痛剤として知られています。
本来、厳重な管理が必要な「劇薬」で、専門医の指導のもと、末期がんなどの慢性的な激痛を抑えるものです。
ところが、2000年代、各製薬会社がオピオイド系の鎮痛剤を次々と開発し、「依存性がない魔法の鎮痛剤」として宣伝し、医師に報奨金を出すなどして、オピオイド系鎮痛剤を鬼のように拡散しました。医師も、報奨金欲しさに、ばんばん処方箋を患者に出しました。
それこそ、今日はちょっと頭痛がするな……ぐらいの患者に、劇薬の処方箋を出してしまったのです。
結果、大量の中毒患者と死者を生んでしまいました。
依存性がないというのは全くの嘘で、まさに詐欺行為でした。
臨床実験のデータを改竄した製薬会社もあったようです。
オピオイド系の薬の怖いところは、その禁断症状です。とにかくもう、拷問を受けているような地獄の苦しみを味わう。耐えきれなくて、薬に手を出してしまう。しかも、過剰に。
で、オピオイド系の薬を飲んであまりに人が死んでいくので、処方箋をやたらと出してはいかん……というお達しが出るのですが、もう手遅れ。
今度は、オピオイド系の中でも比較的古い麻酔薬である「フェンタニル」が闇で作られて、闇で売られていくようになるのです。
このフェンタニル、その強さはモルヒネの約100倍、ヘロインの約50倍!
こんな劇薬が、素人の手により適当に作られて、適当に売られていく。
なんと、去年一年で全米で押収された密売フェンタニルは、アメリカの全人口の致死量を軽く上回るものだったとか。
今や、7分に一人が、フェンタニル中毒で死亡している。
若者世代の死亡原因の一位が、フェンタニル中毒なんだそうです。
この死亡者数は、ベトナム戦争の犠牲者以上。
そう、まさに、アメリカは「21世紀のアヘン戦争」をしているのです。
ちなみに、フェンタニルの原料を密輸出しているのがC国。
それが理由か、フェンタニルは「チャイナ・ホワイト」とも呼ばれているそうです。
かつて、アヘンで国土をボロボロにされたC国。
今回の件は、その意趣返しなのかもしれません。
いずれにしても。
こんな感じで、地獄への道は、「善意」で舗装されているのです。
「健康にいい」「痛みから人を救う魔法の薬」などなど、美しい言葉を並べられたものは、まず疑ったほうがいいと思います。
前述のCBDも、間違いなく、問題が起きてくるでしょう。
だって、粗製濫造がすごい。
ど素人が、クッキーやキャンディーを作って、普通にネットで販売していますからね。
危機しかありません。
ちなみに、高血圧の私は、鎮痛剤は大敵。
ロキソニンすら、事故る危険がある。
なので、歯の治療も麻酔なしで行いました。
私自身はまったく平気でしたが、歯医者さんのほうがビビってましたね。
「痛くないですか?痛くないですか?」と。
ちょっとは痛かったけど、それほどでもなかった。
というか、あの程度の痛みで麻酔を使うほうが怖い。
オピオイドクライシスに関するドキュメンタリーやドラマや映画が、ここ数年で多く作られています。
興味がある方は、ぜひご覧になってみてください。
私は、↓を見てみました。
興味深かったのは、オピオイドと同等に「タバコ」が語られている点です。
まあ、ニコチンの中毒性も、相当に高いですからね……。