本日の「ダークサイドミステリー」は、「ネット怪談」でした
懐かしいな……
っていうか、2ちゃんねるが登場して、もう24年になるのか。
つい最近な気がしていたんですが。
今だから白状しますが、2ちゃんねる、入り浸っていました。
当時は、ダイヤルアップ回線で(電話回線からネットに接続)、時間ごとに電話料金が課金されていました。これが、バカ高くてね……。
なので、「テレホーダイ」という、深夜から早朝にかけて電話料金が定額になるプランを契約したものです。思えば、あの頃から昼夜逆転の生活がはじまりました。
テレホーダイがはじまる23時が待ち遠しくて。
私が夜な夜な入り浸っていたのは、2ちゃんねるの「オカルト板」。
この板で、数々の都市伝説や怪談の誕生をリアルタイムで目撃しました。
今思えば、なんとラッキーな時代に生きていたのか。
そうそう。
当時のネット民って、「儲ける」ということを極端に嫌っていましたね。
ネットで誕生したキャラや物語やコンテンツを独り占めしてはならぬ、人類共通の財産!という。
インターネットの理念そのものです。
だからこそ、大量のコンテンツや物語が生まれたんだと思います。プロもアマもみんなで協力したからこそ。
でも、ブロガーと呼ばれるようなインフルエンサーが登場したぐらいから、ネットは「儲ける」場になってしまいました。2005年ぐらいからでしょうか。
そして、YouTubeがGoogleの傘下に入り本格的な収益化がはじまると、それは加速していきました。
最近では、X(Twitter)の収益化もはじまり、ますます加速してます。
インターネットの理念からはどんどんはずれています。
結局、人間の「儲けたい」欲が肥大するのは、世の常なんでしょうか。
それとも、儲ることを宿命づけられたのが、人類なのでしょうか。
まあ、私はマルクス主義者ではないんですけどね。
でも、インターネット黎明期は、本当に面白かったんですよ。
世界中の匿名さんが、儲けを抜きにして、あんなことやこんなことをしていた。
でも、今は、なにをするにも、「数字」を気にするでしょう?
ちょっと、残念。
もう、ネット怪談のような名作は生まれないのかもしれません。少なくとも、ネットでは。