WOWOWの「坂の上の赤い屋根」、最終回でしたね……。
ほんとうに面白かったです。
そして、どの役者さんも素晴らしかった!
最終回の橋本、怖かったですね。
「聞きたいですか?」の顔がホラーでした。夢でてきそうでした。
橋本涼を桐谷健太さんが演じると聞いて、正直「え?」と驚きました。
というのも、原作の橋本は小太りのイケてない中年男性。しかも、童貞です。
それを大渕に揶揄われたことが、犯行の動機のひとつになっています。
そんなキャラとは対極にある桐谷さんが?……と。
あの細マッチョのイケメンが?……と。
だから、ちょっと不安でもあったんですね。
ところが、そんな不安は撮影現場にお邪魔したときに吹っ飛びました。
あえて増量した桐谷さん、その眼には負のオーラが宿り、
「橋本だ……」と合点したのでありました。
容姿的なコンプレックスがなくなった分、橋本の暗い過去と黒い心理に焦点が当てられたドラマとなりました。
よりいっそう、橋本の不気味さが引き出されていたように思います。
そして。
最終回を見て、もうひとつ「ええええ」と驚いたのは、
「犠牲者が増えている!」という点です。
笠原さん。まさか、白骨死体になるなんて……。
「あれ? 原作はどうだったけ?」と、慌てて読み直した次第です。