オリンピック、とうとう終わってしまいましたね……
宝塚歌劇団の国歌斉唱のときは、
「お、これはいける……!」と期待したのですが、
やはり、大人の事情がいろいろ透けて見えるものになってしまいました……。
漏れ聞いたところによると。
森氏→海老蔵
小池女史→火消し
菅現総理→アイヌ
バッハ→イマジン
という、横車があったそうです。
海老蔵と火消しとイマジンは、開会式に。
そして、アイヌは閉会式に盛り込まれました。
「お偉方が、色々とねじ込んでくるからこんなことになるんだ!」という意見もあるでしょう。
が、海老蔵(歌舞伎)、火消し(江戸の伝統)、アイヌ(ネイティブ民族)、イマジン(平和の歌)どれをとっても、そんなに無茶振りだとは思えません。むしろ、あったほうがいい。
問題は、それをきちんと料理できなかった点にあると思います。
いえ、料理はできていた。でも、ぶつ切れになってしまったんですね。
料理のコースでいえば、ノンコンセプトのまま、それぞれの料理人が作った料理を脈絡もなく並べた……という感じです。
そうなのです。
今回の開会式・閉会式の問題点は、総料理長というべきプロデューサーが不在だったことです。
小さな町内会の催し物ですら、あちこちからリクエトや無茶振りがあります。
オリンピックのような世界一のセレモニーならなおさら。
それをうまくまとめてコンセプトに組み込んでいくのがプロデューサーの手腕なわけですが、いったい、どこで、プロデューサーが不在になってしまったんでしょうね……。
某週刊誌では佐々木氏を戦犯にしていますが、もともと佐々木氏はパラリンピック担当でした。
オリンピックのほうは、当初、こんな顔ぶれ。
で、一人抜け、二人抜け。気がつけばMIKIKOさんがリーダーになっていたようです。
MIKIKOさんがまとめた演出案で決まりかかっていたところ、オリンピック一年延期。
ここで大幅に演出案の見直しが発生したのか、チームは解散。
佐々木氏氏がプロデューサーとして参加します。
で、某週刊誌にあるようなすったもんだが起きるのですが、仮に、佐々木氏がプロデューサーのままだったら、なんだかんだいいながら、今よりはまとまったものになっていたような気もするんですよね……(評価の高いリオ五輪の安倍マリオは、佐々木氏もスーパーバイザーで参加しています)
海千山千の方ですし、「折衝」は得意そうですから。
でも、某週刊誌の暴露で、辞退。
開会式3ヵ月前のことです。
この時点で、プロデューサー(総監督)がいなくなってしまったわけです。
そりゃ、どんなに各部門の料理人の腕がよくても、ぐちゃぐちゃになりますって。
でも、私は佐々木氏だけが戦犯とも思えないのです。
それ以前から、「いち抜けた」と、消えていってしまった人が多いのですから。
川村さんとか山崎さんとか、どこに行ってしまったんでしょうね……。
彼らに聞きたいのです、なぜ、消えたのか。
そして、リーダーがなんでコロコロ変わったのか。
もしかして、そもそもの人選がよくなかったのか。
(船頭が多過ぎて、舵がきれなくなったのか)
天才が多すぎると、まとまるものもまとまらない。
天才は、我が強いものですから(それをコントロールする、より強力な天才が必要)。
やはり、黒澤明のような大天才を一人選んで、その人に全権を譲る。
……いやいや、今の時代、それも難しいかな。きっと、某週刊誌が「パワハラ」だの「暴君」だのかき立てて、辞任に追い込むんでしょうから。
難しいです。
でも、無事に終わって何よりでした。
競技そのものはどれも素晴らしく、そして無事故だったのですから、「大成功」で間違いありません。
追記。
それでも、やはり、ちょっと悔しいな……。
コロナ禍がなければ、めちゃくちゃカッコいい開会式・閉会式を見ることができたんだろうな……と。
どの競技も満員の観客で、めちゃめちゃ盛り上がったんだろうな……と。
東京の街も五輪一色で、一体感を味わうことができたんだろうな……と。
追記2
半年後の、北京冬季オリンピックの開会式・閉会式は、(コロナ禍が収束しているとしたら)ここぞとばかりに派手でカッコいいものをぶつけてくるんだろうな……と。
強力なリーダーのもと繰り広げる人海戦術がお得意だもの。
そして、ことあるごとに、東京オリンピックと比較されるんだろうな……と。
人は人、自分は自分。比較してはいけません……というのは分かってはいるけれど、やっぱり、もやもやが隠せないのは本音です。
追記3
閉会式が終わって二時間経ちますが、もやもやが募るばかり。
開会式は、まあ、あれはあれでいいと思います。コロナ禍ですから。手作り感で。ドローンの凄さで、他が吹っ飛びましたから。
でも、閉会式はな……。
いくらプロデューサー不在といっても、あれはちょっとな……と。
プロデューサーいなくても、「祭り」というコンセプトで、各地の祭り(アイヌ→ねぷた→阿波踊り→沖縄)と、リアル演者をつなげるだけでもかなりのインパクトだったはず。ねぷた祭のあの山車だけでもね。
聖火の消灯は、それこそ、百合子さんご贔屓の火消し部隊に消してもらえばよかったのです(絶対、カッコよかったはず)。
で、ラストに、サブちゃん登場で、紙吹雪の中「祭」の合唱。マツケンサンバでもよし。
紙吹雪の中、大いに盛り上がったところで、「ごーん」と除夜の鐘。
そして、オリンピックの歌(あの歌唱は素晴らしかった)で、シメ。
日本の祭りは本当に素晴らしいものなのに、世界に「しょぼい」というイメージを植え付けてしまったんじゃないかという不安。
阿波踊りの集団が登場するだけでも、全然印象の違う閉会式になったはず。
なんなら、宝塚歌劇団のみなさんに、ラインダンスを踊って貰えば。(ラインダンスで盆踊りでも可)
※唐突に出てきた「愛の賛歌」はなぜなんだろう?次回開催のパリにちなんで? だったら、次回開催国の紹介の前に持ってこなくちゃ。そういうところも、つなぎが雑なんですよね……。
追記4
とはいえ。コロナ禍がいろんな厳しい制限がある中、無事に閉会式にまで漕ぎ着けてくれて、本当にありがたいことです。
素晴らしい17日でしたよ!
仕事、全然進まなかったけどw
明日から、エンジンかけまくります!